おしっこの中の胆汁酸
おしっこには、体の中でいらなくなったものなどを体の外へ排泄する役割があります。胆汁酸は、肝臓でコレステロールを原料に作られる物質で、腸の中で食べた物の消化、吸収を助ける働きがあります。肝臓が悪くなると胆汁酸が血液中に漏れ出し、血液中の胆汁酸が増えます。血液中の胆汁酸が増加すると体に悪い影響を与えるため、増えた胆汁酸を体の外へ排泄しなければなりません。その方法として、肝臓の中で胆汁酸は、おしっこへ排泄しやすい形に変えられ、体の外へ排泄されます。ですから肝臓が悪くなると、おしっこの中には、いらなくなった胆汁酸が硫酸抱合型胆汁酸(USBA)という形で排泄されるのです。
硫酸抱合型胆汁酸(USBA)の測定
臨床検査用自動分析装置
おしっこの中の硫酸抱合型胆汁酸(USBA)を測定するには、まず、硫酸抱合型胆汁酸を胆汁酸に戻さなければなりません。それを簡単に行う方法がこれまでなく、検査として行われることはありませんでした。
サンヨーファインでは、硫酸抱合型胆汁酸から胆汁酸に簡単に変える酵素の研究を行い、これまで発見されてなかった新しい酵素”胆汁酸硫酸スルファターゼ”を発見しました。この酵素を使用することによって、これまで測定が難しく、実用化されていなかった硫酸抱合型胆汁酸を測定する検査が可能になりました。
ユーバステックオート、
尿中の硫酸抱合型胆汁酸を測定